最後のデート
お気に入りのワンピースと
メイクもちょっと気合入れて、
午後から待ち合わせ。
珍しく時間通りに現れた彼。
彼が行きたがったお店でプラプラしたあと、
ランチをTAKEOUTして、
車を走らせ橋が見える場所へ。
ランチを食べながら、おしゃべり。
車で過ごす時間は、たくさん話せるから
大好きな時間。
運転中も彼は手を繋いでくれるしね。
ただ彼がこれからの話をするたびに、
切なくて、泣きそうになった。
そして🏩へ。
たくさん抱きしめ合った。
抱き合いながら、
大好きってたくさん伝えた。
恥ずかしいから今まで言えなかった
気持ちいいも言葉に出して。
彼もすごく嬉しいと喜んでいた。
ずっと泣きそうなのを我慢して、
笑顔でいることに集中した。
好きと言いながら、
心が締め付けられるほど痛かったことも、
抱き合って、顔が見えない時に
私が我慢できなくて落ちた涙を、
彼は知らない。
帰りたくなかったけど、
時間は無情に過ぎていく。
あっという間に帰らなきゃいけない時間。
最後にキスして別れたかったから、
いつもとは違う場所に送ってもらった。
そして、最後のキスをした。
彼に気づかれないように涙を拭いて、
笑顔でバイバイした。
彼から見えないところまで行って、
座り込んで、いっぱい泣いた。
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