伝えられない
ちゃんと話したいと言われ、
平行線のまま会うことになった。
時間がなくてたった一時間ちょっと。
彼のことが好きだったけど、
苦しさに押しつぶされていた私は、
別れたくないと言う彼に言った。
そもそも付き合ってないと思ってた。
セフレみたいに扱われて嫌だった。
家庭が壊れているわけでもないんだから、
お互い家族を大切にしよう。
友達に戻りたい。
あの時の彼は本当に辛そうで…
こんなに好きにさせてから、ずるいよ…と言った。
キスをしようとする彼を拒んだ。
本当の気持ちは、なんにも伝えられなかった。
私が望むのは、彼に変わってもらうこと。
それは口には出せなかった。
帰らなきゃいけない時間になって、
悲しそうな顔で、
風が強いし、寒いから、気をつけて帰ってね。
と送り出された。
そう言われなきゃ帰れなかったかもしれない。
そう思うほど未練があったのに、
友達に戻ることを選んだ私。
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